ATF(ATオイル)フィルター交換の薦め。第4話ATF(オイル)についての話(ブログ)

  今回は、ATF(分りやすくATオイルと書きますが、正式名称はオートマチック トランスミッション フルードといいます。)の進化の話を書きます。

 古くからATFGMとフォードの2種類の規格が市場に存在していたのですが、私が国産ディーラーに就職したときは、このメーカー(国内最大手)では、まだ1種類(フォードタイプ)しか有りませんでした。数年してから新型車が出た時に、専用オイルとして、もう1種類(DⅡ正式にはD-ⅡDだそうです。)追加されました。1983年にディーラーを退社して輸入車の整備に携わりましたから、この辺の時期が曖昧で、私がこの違いの説明を聞いていなかったのか、ディーラーを退社してから出た種類だったかはあまり覚えが有りませんが、いずれにしてもこの規格タイプが違う2種類は輸入車を携わりだしてから知りました。

 この2種類のATF(オイル)も、市場の勢力の関係から、殆んどがGMタイプのDⅡに変わって行き、フォードのタイプ Fは国産メーカーでも1986年には終了し、輸入車では1992年までのサーブ900ぐらいしか使用されませんでした。

 ちなみに、この2種類のフルードは、中身の成分に含まれる摩擦係数調整剤の特性の違いから間違えて使用すると、ATの中で使用されている湿式クラッチ板のスリップ加減(MT車でいう半クラ状態など)が変わってしまい、DⅡにタイプFを使うとクリープ状態(アイドリング時のDレンジ時)に車両が動いていったり、反対にタイプFにDⅡを使うと発進時に滑っているみたいにスムーズに発進出来なかったり、このフルード特性が原因で変則時にショックが出たり、変則時にスリップ感が出たりするようです。(私は入れ替えてのテストは行った事が有りませんので、読んだ話、聞いた話を書いております。)

 GMタイプのDEXRONも改良が何回もあり、DEXRON(タイプA)→DEXRON-ⅡD→DEXRON-ⅡE→DEXRONⅢから現在はDEXRONⅥに変わっていきました。

 フルード規格の定義はよく分りませんが、DⅡとタイプFの2種類の規格フルードが有れば殆んどのメーカーに使用出来ていたのですが、1980年後半位からは、輸入車自動車メーカー独自のATでの指定又は推奨オイルにShell〇〇〇〇とか elf〇〇〇とか純正番号〇〇〇〇とかと、取扱説明書に表記される様になり(国産メーカーはそれ以前から各社〇〇フルード〇〇とかAT〇〇とか独自名称で読んでました。)、注意書きに、指定オイル以外は使用しないで下さい!と、表記されているメーカーも有ります。

 ATF(オイル)も、DⅡとタイプFの時はオイルの成分は鉱物油(グループⅡ)だったのですが、ATが進化すると共にATFも進化し、鉱物油(グループⅢ、現在では合成油と表記OK)をベースとしたメーカー指定又は推奨オイルも出初め、各メーカーとも一般市販ATF(オイル)との互換性を表記しなくなりましたので、なかなか適合オイルの判断が難しくなりました。

 そして1995年位からは、今までは3速ATか4速ATだったのが、5速AT,6速AT、7速AT、とどんどん新しいATとともに、それ専用のATF(オイル)が各メーカーから指定オイルとして次々と出てきましたので、今現在主な輸入車メーカー指定又は推奨オイルはこんな感じです。

 これ以外にも国産メーカーの指定オイルも物凄く数有りますので、国産車の場合ですと国内のオイルメーカーから互換性のリストが出されておりますが、輸入車となりますと、なかなかそこまでは解析出来ていないのが現状です。

 それに、一般市販オイルの互換表に対応していても、各メーカー指定オイルが4速、5速、6速、7速、8速、それぞれに粘度(DⅢ以降は低粘度化して行きました)や添加剤の特性の違い、ベースオイルの種類(鉱物油、合成油)の違いなどの組み合わせで製品化されていますので、このような互換性の有る一般市販オイルで使用出来なくは無いですが、車両によってはフィーリングの違いが出たり、長く使用するとオイルとしての耐久性に差が出たりする場合も有ります。

 このような事から、だんだんATF(オイル)の選択も判断が難しくなって来ているのが現状です。

次回はATFATオイル)フィルターについての話を書こうと思います。

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